
クランクを揃えていくと、どこかで必ずぶつかるのがこの問題です。
「シャロー用だと届かない。でも、ディープ用を入れるほどでもない。」
リザーバーのブレイクライン、護岸沿いの落ち込み、ちょっと沖の2〜3m帯。
そういう“絶妙に浅くも深くもないレンジ”を効率よく引きたいとき、MRクラスのクランクがちょうどハマります。
O.S.PのブリッツMRは、まさにそのためのルアーです。
SRの延長ではなく、DRの手前でもない。2〜3m前後をしっかり横に探るための、役割がはっきりしたミドルクランクという印象があります。
この記事では、ブリッツMRがどんなルアーなのか、どんな場面で強いのか、逆にどんな人には優先度が下がるのかを整理していきます。
Contents
ブリッツMRってどんなルアー?
ブリッツMRは、O.S.Pのブリッツシリーズに属するミドルレンジ向けクランクです。
公式でもこのモデルは「The Last Middle Runner」と位置づけられていて、単に「SRとDRの中間」ではなく、MRクランクとして必要な総合性能を高いレベルで詰めたモデルとして設計されています。
O.S.P公式のスペックは以下の通りです。
| 項目 | 公式仕様 |
|---|---|
| 全長 | 51.5mm |
| 重量 | 9.5g |
| タイプ | Hi Floating |
| フックサイズ | #6 |
| 価格 | 1,870円(税込)※アバロン使用カラーは2,090円(税込) |
ブリッツMRの特徴
ブリッツMRの良さは、単純に「中層を引ける」だけではありません。
公式の説明を見ると、かなり細かく性能が詰められています。
まず大きいのが、HPスラッシュビルです。
軽量かつ極薄のリップで、高感度のボトム探知能力とキレの良いアクションを両立。
さらに、ハーフスクエア形状によって、ストラクチャーに当たっても横倒れしにくく、姿勢を保ったままかわしやすい設計になっています。
次に、ハニカムスーパーHPボディ。
これはボディの軽量化と高浮力化に関わる部分で、単に太くして浮かせるのではなく、ノーマルボリュームを保ちながらハイフロート化しているのがポイントです。
結果として、キレの良さや回避性能にもつながっています。
さらに、ノンラトル固定ウエイト。
固定重心ながら飛距離にも配慮されていて、O.S.Pは同クラスの重心移動モデルと同等クラスの飛距離テスト結果をうたっています。
加えて、タングステン固定ウエイトによるワイドアクションと、ノンラトルならではのタフコンディションへの強さも特徴です。
そして、セミフラットボディ。
これによってフラッシング性能が上がり、波動と視覚アピールの両方で魚に見せやすくなっています。
実際どういう場面で強いのか
特に使いやすいのは、こんな場面です。
2〜3mのブレイクラインを横に流したいとき
リザーバーのブレイク、河川の護岸沿い、岬の先端から落ちるライン。
こういう場所では、シャロークランクだと浮きすぎるし、DRだと入りすぎることがあります。
ブリッツMRは、その中間をかなり気持ちよく引けるタイプ。
「このレンジを長く通したい」という場面で、無理なく使いやすいのが魅力です。
ボトムコンタクトを混ぜながら巻きたいとき
公式でも、ブリッツMRは高感度なボトム探知能力とストラクチャー回避性能を強みとして打ち出しています。
なので、ただ中層を流すだけでなく、
「ときどき当てる」
「当ててかわす」
というクランキングがしやすいタイプです。
ゆっくり巻いてコンタクトさせて、また浮かせて、また当てる
というイメージです。
タフな状況で強すぎないクランクが欲しいとき
ブリッツMRはノンラトル仕様です。
そのため、派手に鳴らして寄せるタイプではなく、波動とフラッシング、姿勢の良さで食わせていく寄りのクランクです。
公式でも、ノンラトルならではのタフコンディションへのアピール力に触れています。
春先や秋口など、水温やプレッシャーの影響でバスがそこまで激しく追わないときには、この“強すぎなさ”が逆にちょうどいいことがあります。
向かない場面と注意点
いいルアーですが、もちろん万能ではありません。
シャロー中心のフィールドでは出番が減る
水深1〜1.5m前後がメインの野池なら、ノーマルのブリッツのほうが使いやすい場面は多いです。
ブリッツMRは、やはり2〜3m前後を使うフィールドでこそ価値が出やすいです。
ゴロタや強いスタック要素が多い場所では注意
公式はスナッグレス性能や回避力を強みにしていますが、それでもクランクである以上、岩が複雑に噛み合う場所や、引っかかりやすいボトムではリスクがあります。
「当ててかわす」がやりやすいルアーではあっても、
「どこでも強引に通せる」わけではないです。
速巻きで広範囲を雑にサーチする使い方とは少し違う
ブリッツMRは総合性能の高いミドルクランクですが、持ち味が出るのは狙ったレンジを意識して丁寧に引いたときです。
レンジを外してまで高速で巻き倒す使い方だと、MRである意味が薄れやすいです。
SR・MR・DRの使い分け
ブリッツMRは“中途半端”ではなく、2〜3mの専門枠として考えると分かりやすいです。
| モデル | 目安の考え方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ブリッツ(SR寄り) | もっと浅いレンジ | 野池シャロー、岸際、浅いカバー周り |
| ブリッツMR | 2〜3m前後 | リザーバーのブレイク、護岸沿い、少し沖のレンジ |
| ブリッツEX-DR | より深いレンジ | ディープ攻略、夏場の深場、沖のハードボトム |
このあたりは公式製品ラインナップ上も、ブリッツ、ブリッツMR、ブリッツEX-DRと役割分担されています。
「自分がよく攻めるのは何mなのか」
ここを先に決めると、SRかMRかで迷いにくくなります。
向いている人・向かない人
向いている人
- リザーバーやダム湖、護岸絡みの河川で2〜3m帯をよく釣る人
- シャロークランクだけでは届かないレンジを埋めたい人
- ボトムコンタクトを活かしたクランキングをしたい人
- ノンラトル寄りのクランクで、タフな状況も視野に入れたい人
向かない人
- 1〜1.5m前後のシャローがメインで、SRだけでほぼ足りている人
- もっと深いレンジをやりたい人
- 岩だらけの場所を強気に攻めたい人
- まず最初の1個として、万能感だけを求めている初心者
まとめ
ブリッツMRは、SRとDRの“中間”というより、
2〜3m前後を横に、しかも気持ちよく引くための専門家みたいなクランクです。
O.S.P公式でも、51.5mm・9.5g・Hi Floatingという仕様に加えて、HPスラッシュビル、ハニカムスーパーHPボディ、ノンラトル固定ウエイト、セミフラットボディといった要素で、MRクランクに必要な総合性能を高いレベルでまとめたモデルとして打ち出しています。
シャロー専用でもない。
ディープ専用でもない。
でも、その中間に確実にある“おいしいレンジ”をしっかりやるなら、かなり頼りになる。
リザーバーのブレイクライン、護岸の落ち込み、春や秋の中層攻略。
そういう場面が自分の釣りに多いなら、ブリッツMRはかなり持っておく価値のある1本です。