
スクエアビルクランクと聞いて、真っ先にLC1.5を思い浮かべる人は今でも多い。
それくらい、このルアーは長く愛されてきた定番だ。
ただ、長く残っているルアーほど「昔はよかったけど、今はどうなの?」と思われやすい。
新しいクランクが次々と出てくる今、あえてLC1.5を選ぶ理由があるのか。そう感じる人もいると思う。
でも実際に使ってみると、このルアーが今も現役で語られる理由はすぐに分かる。
LC1.5は、ただの“昔の名作”ではない。
元祖スクエアビルとしての歴史を持ちながら、今でも十分に一線級で使える完成度を持ったクランクだ。
Contents
LC1.5ってどんなルアー?
LC1.5は、ラッキークラフトを代表するスクエアビルクランクのひとつ。
角型リップによる高い回避性能を持ちながら、巻きの安定感や使える場面の広さも兼ね備えている。
スクエアビルの魅力は、障害物に当たったときのかわし方にある。
丸いリップのクランクよりも、角型リップは倒木や岩、護岸などに当たった際にうまく受け流しやすい。
根掛かりを減らしながら、障害物にコンタクトさせて食わせのきっかけを作れるのが強みだ。
LC1.5は、そのスクエアビルらしさをしっかり持ちながら、使い味がどこか素直で、破綻しにくい。
カバーをかわす能力だけに寄りすぎず、巻き物としての気持ちよさもきちんとある。そこがこのルアーの大きな魅力だと思う。
スペック
- 全長:60mm
- 重さ:12g
- タイプ:フローティング
- レンジ:0.9〜1.2m前後
- フック:#4×2
シャローを中心に使いやすい、いわゆる1.5サイズのど真ん中。
岸際のカバー、リップラップ、ゴロタ、護岸沿い、シャローフラットなど、出番の多いレンジを気持ちよく巻ける。
重さも12gあるので、軽すぎて扱いにくい感じは少ない。
近距離のカバー撃ちだけでなく、ある程度テンポよく探っていく釣りにも対応しやすいバランスだ。
使っていて感じるLC1.5の良さ
LC1.5の良さは、ひとことで言うと“まとまりの良さ”にある。
何か一つだけが極端に尖っているというより、
- 障害物をかわしやすい
- 巻きが安定している
- シャローで使いやすい
- ただ巻きでも気持ちよく使える
- 当てて使っても破綻しにくい
といった要素が、かなり高い水準でまとまっている。
たとえば倒木やブッシュ周りを巻いているときも、ただ回避するだけではなく、当たった瞬間にふっと軌道がズレる感じがある。
その変化がバイトのきっかけになることは多いし、それでいて必要以上に暴れすぎないから使っていて安心感がある。
一方で、いかにも“超カバー専用機”みたいな窮屈さはない。
オープン気味のシャローを流しても使いやすいし、テンポよく巻いてもルアーとしての気持ちよさが残る。
この「カバーにも強いのに、そこだけに閉じていない」感じがLC1.5のすごさだと思う。
LC1.5が活きる場面
LC1.5は、シャローを軸にかなり幅広く使いやすい。
倒木・ブッシュ周り
スクエアビルらしさが最も分かりやすい場面。
枝やカバーに当てながら巻いても抜けがよく、ただ巻きの中に変化を作りやすい。
リップラップ・ゴロタ石
石に軽くコンタクトさせながら巻いてくると、単調にならず食わせの間を演出しやすい。
テンポよく探りながら使えるのも強み。
護岸沿い・シャローフラット
カバー撃ちのイメージが強いルアーではあるが、LC1.5はこういう少し開けたシャローでも使いやすい。
ただ障害物をかわすだけのルアーではなく、普通に“巻いて釣るクランク”として成立している。
少し濁りの入った状況
シャローで巻きの釣りを成立させたいとき、少し水色が入っているとLC1.5の強さは出やすい。
しっかり存在感を出しながら、障害物や地形変化に絡めて食わせやすい。
向かない場面と注意点
もちろん、万能といってもすべてをこなせるわけではない。
深いレンジを攻めたいとき
最大でも1.2m前後なので、2m以深のストラクチャーを攻めたい場面では役不足。
そういうときは、もっと深く入るクランクを選んだ方がいい。
超遠投が必要な場面
12gあるので扱いやすい部類ではあるが、広大なフィールドでひたすら遠投して探る用途では、より飛距離重視のルアーに分がある場面もある。
特定性能だけを求めるとき
今はクランクの種類が本当に多い。
回避性能だけ、飛距離だけ、強波動だけ、といった一点特化型で見れば、もっと尖った選択肢はある。
LC1.5はそういうルアーではなく、全体の完成度で勝負するタイプだ。
今あえてLC1.5を使う意味
ここが一番大事かもしれない。
今はクランクベイトも本当に選択肢が多い。
最新モデルもたくさんあるし、より強い個性を持ったルアーも珍しくない。
その中でLC1.5を選ぶ意味は何かと言えば、
“元祖”だからではなく、今使っても普通に完成度が高いから だと思う。
カバーに当てても使いやすい。
巻いていて気持ちいい。
シャローで出番が多い。
尖りすぎていないから、いろいろな場面で自然に投入できる。
派手さだけで語るなら、もっと新しいルアーはいくらでもある。
でも、長く残るルアーにはやっぱり理由がある。LC1.5はその代表格だ。
だからこそ、スクエアビルをこれからしっかり使ってみたい人にも、一度は手に取ってみてほしい。
このルアーを基準にすると、スクエアビルの良さや違いがすごく分かりやすい。
向いている人・向かない人
向いている人
- スクエアビルを一度しっかり使ってみたい人
- シャローのカバーからオープン気味のエリアまで広く使いたい人
- 変に尖りすぎていない、完成度の高い定番を使いたい人
- 長く使える基準ルアーを探している人
向かない人
- 深いレンジの釣りをメインにしたい人
- とにかく飛距離最優先で選びたい人
- ある一点だけに特化した超個性派クランクを求める人
まとめ
LC1.5は、元祖スクエアビルとして名前だけが先行しているルアーではない。
今も使ってみると、なぜ長く支持されてきたのかがきちんと分かる。
障害物をかわす力。
巻きの安定感。
シャローでの使いやすさ。
そして、カバーから少し開けたエリアまで対応できる懐の深さ。
どれか一つだけが突出しているわけではない。
でも、その全部が高いレベルでまとまっている。
だからLC1.5は、今なお一線級の万能スクエアビルとして語る価値がある。
クランクベイトはいくらでもある時代だ。
それでも、あえて一度使ってみてほしいと思える。
LC1.5は、そう言えるだけの理由があるルアーだ。