「コンパクトなのに、ちょっと高くない?」
ワイルドハンチを最初に見たとき、正直そんな印象がありました。
シャロークランクは選択肢が多いですし、千円台後半ともなると「本当に値段に見合うのか」は気になるところです。
僕自身も、最初から手放しで評価していたわけではありません。
ただ、実際に使い込んでみると、このルアーにははっきりと“ハマる場面”がありました。特に、野池のシャローを丁寧に攻める釣りでは強さを感じやすいです。
この記事では、ワイルドハンチの特徴や使用感に加えて、得意な状況と苦手な状況も正直にまとめます。
「自分の釣りに合うかどうか」を判断したい人の参考になればうれしいです。
Contents
ワイルドハンチってどんなルアー?
ワイルドハンチは、エバーグリーンのシャロークランクベイトです。
サイズ感はコンパクトですが、実際に使うと見た目以上に存在感があります。
小粒なのに水をしっかり押してくれるタイプで、シャローをじっくり巻いてくる釣りと相性がいいルアーです。
スペックと基本アクション
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サイズ | 約48mm |
| ウェイト | 約8g |
| タイプ | フローティング |
| 潜行レンジ | 最大約1〜1.5m |
| アクション | タイトウォブリング+ロール |
| 価格 | 実売1,500〜1,700円前後 |
アクションは、強すぎないタイトウォブリングがベースで、そこにロールが入る感じです。
いわゆる“ブリブリ系”というよりは、細かく振れながら泳ぐタイプ。
速く巻くとややタイト寄りになり、ゆっくり巻くとロール感が目立ちやすくなります。
潜行レンジは1〜1.5m前後。
そのため、深場を探るルアーというより、シャローフラットや岸際のカバー、ストラクチャー周りを丁寧に通していくのが得意です。
飛距離も、このサイズのシャロークランクとしては十分。
8gあるので投げやすく、向かい風が強すぎなければストレスは少ない部類だと思います。
実際に使ってみた感想
飛距離と操作感はどうか
6フィート台のミディアムアクションロッドにフロロ12lbを合わせて使ったとき、最初に感じたのは「思ったより投げやすいな」ということでした。
コンパクトなクランクは、軽すぎたり空気抵抗が強かったりしてキャストで少し気を使うものもあります。
その点、ワイルドハンチは同クラスの中でも素直に飛ぶ印象で、投げづらさが気になることはあまりありませんでした。
根掛かりも、使う前に想像していたほど多くありません。
リップの角度と浮力のバランスがいいのか、ウィードエッジや沈み枝の際を通しても、意外とかわしてくれます。
もちろん、沈み物に真正面から突っ込めば引っかかります。そこは過信できません。
ただ、シャローを攻めるクランクとしては扱いやすい部類だと思います。
ひとつ気になったのは、ラインアイの調整です。
購入直後の個体は少し左に流れる傾向があり、微調整してから使いました。
個体差の範囲だと思いますが、使い始める前に一度泳ぎを確認しておくと安心です。
スローで巻いたときの食わせ力
このルアーの良さをいちばん感じたのは、春先の野池でした。
4月上旬、水温は12〜13度前後。
やや濁りの入った野池で、風が止んだ朝マヅメ。岸際2〜3m先のシャローフラットへキャストして、デッドスローに近いスピードで巻いていたときです。
3投目、水面直下10〜20cmくらいのレンジで、横から食ってきました。
そのときに強く感じたのが、「遅く巻いてもちゃんと生きている」ことでした。
低水温期のクランクは、スローにすると動きが弱くなったり、存在感が薄くなったりするものもあります。ワイルドハンチはその点、ゆっくりでもロール感が残るので、やる気の低い魚にも口を使わせやすい印象があります。
ワイルドハンチが特に強い場面
ワイルドハンチは、どこでも万能に使えるタイプというより、シャローで強みがはっきり出るルアーです。
春〜秋の野池シャロー
このルアーがいちばんハマりやすいのは、春〜秋の野池シャローだと思います。
特に、スポーニング前後の浅いフラットや、秋にベイトを追って差してきた魚を狙う場面では使いやすいです。
「水深1m前後を丁寧に通したい」
そんな状況では、このレンジ設定がかなりちょうどいいです。
濁りが入ったシャロー
濁りのある野池でも使いやすさを感じました。
チャートリュース系やブルーギル系のカラーは、水押しとアクションの存在感もあって、魚に気づかせやすい印象があります。
実際、チャートカラーを使ったときは、クリア寄りの池よりも濁った池のほうが反応が早かったことがあります。
視界が効きにくい状況で、タイトウォブリングとロールのバランスがうまく効いているのかもしれません。
水面直下を引きたいとき
シャローにバスが浮いているとき、トップでは反応しないけれど、表層直下なら食う、という状況があります。
ワイルドハンチは、そういう“あと少しだけ下”を引きたいときにちょうどいいです。
水面を割らないギリギリのレンジを引きやすいので、トップウォーターでは出ない魚を拾える場面があります。
正直に感じた弱点と注意点
ワイルドハンチはいいルアーですが、当然ながら万能ではありません。
むしろ、向かない場面を理解して使ったほうが評価しやすいルアーです。
深いレンジは攻めにくい
最大潜行レンジが1〜1.5m前後なので、それより深いレンジをメインで釣るには向いていません。
夏の深場や冬のディープをこれ1本でカバーするのは厳しいです。
「オールシーズン、どこでも1本でなんとかしたい」という人には、少し役割が限定的に感じると思います。
深場を攻めたいなら8フッターもあります!
音で広く探るタイプではない
ラトルは控えめです。
完全なサイレントではないものの、しっかり音で寄せるタイプのクランクを想像していると、少し物足りなさはあるかもしれません。
濁りがかなり強い状況や、広い範囲をテンポよく探っていきたい場面では、もっとアピール力の強いクランクのほうが合うこともあります。
フックまわりは気になる人もいる
付属フックは極端に弱いとは思いませんが、大きい魚やカバー周りを意識するなら気になる人はいるはずです。
安心感を優先したいなら、フック交換を検討する価値はあります。
速巻き主体の使い方とは少しズレる
ワイルドハンチは、丁寧に通して食わせる釣りのほうが持ち味を出しやすいです。
なので、速巻きでどんどんサーチしていく釣りには、そこまでハマらない印象があります。
広範囲をテンポよく撃っていくというより、「ここにいそうだな」というシャローをしっかり通す使い方のほうが合っています。
ワイルドハンチが向いている人・向かない人
ここまでを踏まえると、ワイルドハンチはかなり向き不向きがはっきりしています。
向いているのは、春〜秋の野池シャローをよく釣る人です。
とくに、スローに巻いて食わせる釣りが好きな人や、シャローフラットを丁寧に探ることが多い人には合いやすいと思います。
また、「なんでもできるクランク」ではなく、「シャローで信頼して使える1本」がほしい人にも相性がいいです。
使いどころが明確なので、ハマる人にはしっかり武器になります。
逆に、ディープまで含めて1本で済ませたい人や、速巻きで広範囲をサーチしたい人には、優先順位はそこまで高くないかもしれません。
ラトルの強さで魚を寄せたい人や、できるだけ価格を抑えたい初心者も、一度ほかの選択肢と比べてから決めたほうが納得感はあると思います。
タックルと使い方のコツ
ワイルドハンチは、使い方を少し意識するだけで印象が変わりやすいルアーです。
ロッド
6〜6.6フィート前後のミディアムライト〜ミディアムが使いやすいです。
柔らかすぎるとフッキングが甘く感じることがあるので、その点は少し注意したいところです。
ライン
ナイロン10〜14lbが扱いやすいです。
フロロでも使えますが、沈みやすいぶん、デッドスロー時のレンジ管理は少しシビアになります。
ワイルドハンチの浮力を活かしてシャローを丁寧に引きたいなら、個人的にはナイロンのほうが合わせやすいと感じます。
リトリーブスピード
基本はスローでいいと思います。
目安としては、リールのハンドルを1秒に1回転くらいから始めるとイメージしやすいです。
低水温期はできるだけゆっくり。
水温が上がる初夏以降は、少しだけテンポを上げても対応しやすくなります。
カラー選び
クリアウォーターならギルやシャッド系のナチュラルカラー。
濁りが入ったらチャートリュース系が使いやすいです。
迷うなら、ギル系とチャート系の2色があれば、かなりの場面をカバーしやすいと思います。
着水後は早めに巻き始める
シャロークランク全般に言えることですが、着水してから長く止めると見切られやすいことがあります。
岸際ギリギリに落として、なるべくすぐ巻き始める意識を持つと、シャローの魚に口を使わせやすくなります。
結論|ワイルドハンチは“シャローを丁寧に攻めたい人”にはかなり魅力がある
ワイルドハンチは、シャロー特化の性格がかなりはっきりしたクランクです。
だからこそ、合う場面では頼りになります。
万能型のクランクを探している人には、少し役割が狭く感じるかもしれません。
でも、春の野池や浅いフラット、濁りの入ったシャローをじっくり巻いて食わせたい人には、しっかり検討する価値があるルアーです。
「いろんな場面を1本でこなしたい」ではなく、
「シャローで信頼して投げられるクランクがほしい」
そういう人なら、ワイルドハンチはかなり相性がいいはずです。