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「僕の初フロッグは、ガヴァチョだった。」
最初にガヴァチョを握った日のことは、今でもよく覚えています。
夏の朝。
風もなくて、まるで空気が止まったみたいな時間。
いつも通っていたダムで、岸際のヒシモが軽く揺れていて水面にはうっすらゴミ溜まりが——
「あそこに落とせば、出る気がする」って、根拠もなく確信したんです。
投げたのは、ジャッカルの〈ガヴァチョフロッグ〉。
人生で初めて買ったフロッグルアーでした。
秦拓馬さんに憧れて、雑誌やYouTubeを見まくって、手に入れたフロッグ。
投げて、チョン…チョン…とロッドを小突くと、
「ガヴァッ」って音がして、水面が炸裂。
正直、釣った記憶よりも、水が爆発した“あの瞬間の音”が脳に焼き付いてます。
それ以来、夏といえばガヴァチョ。
僕にとっては、“フロッグの原体験”が詰まったルアーです。
ガヴァチョフロッグとは?──“ポップして誘い、首を振って食わせる”二刀流フロッグ
ジャッカルが生んだこの〈ガヴァチョフロッグ〉は、
「ポッパーの強さとフロッグの繊細さ」を両立させた、まさにハイブリッド型トップウォーター。
基本スペック
モデル | 全長 | 重量 | タイプ |
---|---|---|---|
ガヴァチョフロッグ | 69 mm | 約16 g | フローティング |
スピンガヴァチョ | 46 mm | 約6.2 g | フローティング |
フェイスには深めのカップ形状があり、軽いポップ音から大音量のチャグ音まで幅広く演出可能。
それでいて、首振りアクション(ドッグウォーク)も驚くほど簡単。
ラバーレッグは3本脚で設計されており、姿勢安定性&スライドのキレが抜群。
カバー周りに強く、かつオープンウォーターでもスプラッシュで広くアピールできる万能型。
ガヴァチョのすごいところ(概要)
1つのルアーで“誘い”と“食わせ”が両立できる
ベイトでもスピニングでも対応可(サイズ違いあり)
着水音が抑えられていてナチュラルなうえ、アピール力も十分
「スピンガヴァチョ」は虫的な使い方も可能で、今からの季節大きな大きな武器になること間違いなし!!
ガヴァチョフロッグの“3大キーフィーチャー”
①【カップフェイス】──“チュポッ”から“ガヴァッ”まで、すべてはあなた次第
ガヴァチョの最大の武器は、この深めに切り込まれたカップフェイスにあります。
見た目はポッパー。
でも、そのポップ音はただの「音」じゃない。
ロッドの角度とラインスラックをほんの少し調整するだけで、
小さくささやくような“チュポッ”
中間的で軽快な“パシャッ”
バスのスイッチを叩き起こす“ガヴァッ!!”
……と、3段階のスプラッシュ&音圧を操れるんです。
たとえば、オーバーハングの静かなシェードでは“チュポチュポ”と小さく誘い、
一方で風が吹き抜ける岸沿いのリップラップでは、“ガヴァッ!”と強くアピールしてリアクションを誘う。
ガヴァチョが、ただのポッパーじゃない理由なんです。
②【ドッグウォーク性能】──ポッパーなのに、するっと首を振る。
「ポップ音が強いルアーって、ドッグウォークしにくいんじゃ?」
そう思っていた時期が、僕にもありました。
でも、ガヴァチョは違う。
深めのカップがあるのに、軽いチョンでしっかり左右にスライド。
しかも、首振りの角度は90°クラスのワイドスイング。
つまり、「止めて誘う」「その場で粘る」が本当にやりやすい。
狭いスポットで何度も首を振らせることで、
“そこにいる魚に、気づかせて、怒らせて、食わせる”ことができるんです。
ポップ&ドッグウォークという、相反するふたつの操作が共存する。
操作性高くて好きなフロッグの一つでしたねー。
③【3本脚ラバーレッグ】──着水姿勢が“決まる”、だから信じて撃てる
そして見逃せないのが、この後方に伸びた3本のラバーレッグ。
たった1本多いだけで何が変わるのか。
それは、“姿勢の安定感”と“フッキング率”です。
着水後、前のめりにならずに水平姿勢を保ちやすい
カバーの上でもひっくり返らず、腹面を下にしてステイできる
バイト時のすっぽ抜けが圧倒的に減る
つまり、“浮かせておきたい時間”が長くなり、
バスの迷いを待てるルアーに仕上がってるんです。
マットの小さな穴。
ピッチングで狙って、着水後すぐに「チュポ」。
その1アクションで“ガバッ”と出て、反射的に巻き合わせ。
釣り人側の問題でビックリ合わせしてしまい、バラした回数は知れませんが。。。
皆さんは焦らず、慌てず、重みが乗ったらしっかりフッキングしましょうね!
まとめると…
ガヴァチョフロッグは、ただの“出るフロッグ”じゃありません。
誘ってよし、止めてよし
広くも撃てる、ピンにも効く
ポッパーだけど、ドッグもできる
つまり、夏のフロッグゲームにおいて「迷ったらこれでいい」と思わせてくれる一本なんです。
🎯サイズ別の使い分け──69 mmと46 mm、どちらをいつ投げる?
ガヴァチョフロッグには、
- オリジナルサイズ(69 mm / 約16 g)
- スピンガヴァチョ(46 mm / 約6.2 g)
という2つのサイズ展開があります。
この2本をうまく使い分けることで、
カバーの濃さ、風の強さ、ベイトサイズ、水質などに合わせて、
“同じ誘い方”でも、より確率の高いバスにアプローチできるようになります。
【69 mm(オリジナル)】──「出して獲る」ための主砲
シチュエーション | 理由 |
---|---|
濃いマットやオーバーハング奥 | カバーの上でも姿勢安定、音と波動で引っ張る |
ベイトが大きめ(ブルーギル系) | 強めの水押しと存在感が◎ |
風のある日やローライト | 大きなポップ音でバスの定位をズラせる |
7月〜9月の夏本番 | 高活性時にスピードで攻め切る |
こんな人におすすめ:
- ベイトタックルを使い慣れている
- カバーゲームが好き
- フロッグで“水面爆発”を味わいたい!
【46 mm(スピンガヴァチョ)】──「食わせきる」ためのスニーカー
シチュエーション | 理由 |
---|---|
小規模野池や都市型フィールド | プレッシャーが高くても自然な動きで喰わせやすい |
ベイトが小さい(オイカワ・ゴリ系) | シルエットを抑えてマッチ・ザ・ベイト |
スピニングタックルでライトに遊びたい | スキッピングしやすく、操作も軽快 |
6月・10月など水温が不安定な時期 | バスが臆病になりやすい場面で効果的 |
こんな人におすすめ:
- スピニングでトップを楽しみたい
- ビッグベイト的アプローチが苦手
- “静かに喰わせて、確実に獲る”フロッグが欲しい


推奨タックル──“ポッパー系フロッグ”に必要なセッティングとは?
ガヴァチョフロッグは、フロッグの中では比較的投げやすく扱いやすい部類。
ですが、「しっかりポッピング音を出し」「カバーから魚を引き剥がし」「確実にフッキングする」ためには、タックルセッティングが超重要です。
69 mm(オリジナル)向けセッティング
- ロッド:7'0"〜7'3" H(ヘビー)クラス
- ティップはやや柔らかめの“レギュラーファスト”が理想
- ポッピング時に反発しすぎない方が、操作しやすい
- リール:ハイギア(7.1:1〜)ベイトリール
- ドッグウォークやラインスラック回収に必須
- ライン:PE 55 lb〜65 lb(4〜5号)推奨
- カバー撃ちでは細ラインNG。太くてもガヴァチョはよく飛ぶ!
46 mm(スピンガヴァチョ)向けセッティング
- ロッド:6'6"〜6'10" ML〜Mクラス(スピニング or ベイトフィネス)
- ソリッドティップのフィネスモデルも相性よし
- リール:2500番〜3000番 スピニングリール(ハイギア推奨)
- ライントラブル防止にシャロースプールが便利
- ライン:PE 1号〜1.2号+フロロリーダー14〜16 lb
- オープンウォーターでは直結でもOK、カバー絡みはリーダー必須
💡現場で感じたポイント
- ガヴァチョはポップ音が強いぶん、ティップが硬すぎると弾くことがあります。
→ ワンランク柔らかいロッドで、操作感が一気に良くなることも。 - フックは太軸で貫通力が高いため、フルフッキング推奨。
→ ラインテンションと姿勢が整ってからしっかり合わせましょう!
他フロッグとの比較──“万能”か、“特化型”か
「じゃあ、ガヴァチョって他のフロッグと何が違うの?」
という人のために、よく使われるトップ系フロッグとの簡易比較表を用意しました。
ルアー名 | ポッピング力 | ドッグウォーク | カバー抜け | 特徴まとめ |
---|---|---|---|---|
ガヴァチョフロッグ | ◎ | ◎ | ○ | ハイブリッド万能型:ポップ音+首振り |
スプロ | ブロンクスフロッグ65 | ◎ | △ | ◎ | 厚めマット向け/高浮力で突き抜ける力 |
デプス | バスターク | ○ | ◎ | ○ | 強波動+フック強靭/“掛ける”フロッグ |
ダイワ | STEEZ スナッピーフロッグ | ○ | ◎ | △ | 軽量で繊細な攻め/クリアウォーター向き |
ポイントは、「音で寄せて、首振りで喰わせる」ハイブリッド設計。
つまりガヴァチョは、トップウォーターにおける“引き出しの多さ”で勝負できるタイプです。
まとめ──“雨の翌日”に、ガヴァチョがタックルボックスにある安心感
ガヴァチョフロッグは、
ポップ音とスプラッシュでバスを引きつけ、
繊細な首振りで食わせる——
まさに「誘いと喰わせの二刀流」フロッグです。
サイズ違いの69 mmと46 mmを使い分けることで、
・濃いカバーの奥
・静かなオープンウォーター
・プレッシャーの高い都市型フィールドまで、
この1シリーズでフロッグゲームを網羅できるのも強み。
そして何より、これは声を大にして言いたい。
「梅雨から夏、そして残暑が残る秋口まで」——
トップで獲るなら、ガヴァチョは絶対に1本は忍ばせておくべきです。
特に、雨が降った“翌日”。
増水・濁り・浮いたベイト・緩んだバス。
そんな時こそ、水面に命を宿らせるガヴァチョが効いてきます。
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