オリキン式バス釣りを能率化する68のメソッド
特別警報が出るほどの大雨でお盆は釣りに行けませんでした。どうも!まっきーです。
そんな時は座学で上達!というわけで、折金一樹さんの著書である「オリキン式 バス釣りを能率化する68のメソッド」を読ませていただきました。
本書にはシークレットなテクニックやパターンは書いてありません。
しかし、魚が釣れるまでの過程を構築する「考え方」や「知識」が詰まってます。
とても読みやすく初心者の方はもちろん釣り玄人の方も読めば納得の内容になっております。
かなりオススメの本なので68のメソッド全てを紹介したいのですが、それはできませんのでギュギュッとまとめたいと思います!
それでは、いきましょう!
釣りの確率
本書では「釣れる確率の高い選択」と「能率のいい選択」をすれば今よりも魚が釣れるようになる。とあります。
確率とは、能率とは何か。本書を基に解説していきます。
確率とは
確率とは「現象に対する割合」のことで、分母と分子を使い求めることができる数値のことです。
それでは、釣りにおける分子と分母には何が当てはまるでしょうか?
- 釣れそうなバスの数(分子)/自分のいるポイントのバス総数(分母)
- 釣れそうだと選んだルアー(分子)/ボックスに入ったルアーたち(分母)
- ルアーを投げたところ(分子)/無数に存在する水面(分母)
等々さまざまなところで確率というものは存在しています。
その他にもポイント、季節や水温、風、エサの有無など絶えず条件は変化します。
数値化にはこだわらず、この辺りはなんとなく意識しておきましょう。
主だった重要な要素として「バスの数」と「反応」を覚えておいてください。
バスの数と反応
自分のねらう範囲の中にどれだけバスがいて、どのくらいの反応が期待できるか?というのがバスの数と反応です。
例を挙げると
- 「バスがいれば一発で食う」流れ込みや水門。
- バスは必ずいるけど、なかなか食わないポイント。
1.は数は不明だが反応は把握している。
なので、水位やエサなどの条件の中どれが重要なのか、通いながら優劣を知れば釣れる確率は高まります。
2.は反応にフォーカスすべき状況です。
反応のいいルアーや特定の条件においてバスが口を使う。というのが見つけられるかが大切になってきます。
確率について、まずは「バスの数」と「反応」このふたつに的をしぼって考えていきましょう。
釣りの能率
【能率】"一定の時間にできあがる仕事の割合" 出典:広辞苑
釣りにおける能率は様々です。
道具、釣り場の選択、キャストやルアーローテーションなど一挙手一投足が能率に関わります。
本書にはこれらの能率について解説してありますが、ルアーの能率にしぼって解説していきます。
ルアーの能率
ルアーの能率が「良い・悪い」というのを決める要素として、
- ルアーの性能
- ルアーの使い方
- バスの状態
この3つが挙げられています。
これらの要素を踏まえることによって、その場に応じた能率の良いルアーが見えてきます。
これが一番能率がいいと断言できるものはありませんので、その点はご注意ください。
ココがポイント
3つを意識すれば方向性が見えてきます!
ルアーの性能
- 存在感
- 連続性
- 不規則性
- アクションの強さ
- スピード・軌道
- スナッグレス性能・フッキング性能
以上がルアー・リグの性能を把握する目安となる6つの項目です。
それぞれのルアー・リグにおいて、これらの6つを正しく理解し、ふさわしい状況で使用することが大事になってきます。
本書では30Pに渡り、ひとつひとつのルアー・リグについて6つの項目を解説しております。
(ワームに関しては1番の存在感は記述されていません。)
とてもボリュームがあり、有益な内容になっておりますので、気になる方はぜひ読んでみてください!
ここからは2番と3番の「連続性・不規則性」について解説していきます。
連続性・不規則性
アクションが時間軸の中で連続するものが連続性に当てはまるルアー。
そして、時間とともに変わるものが不規則性に当てはまるルアーです。
連続性のあるルアー
クランクベイトやスピナーベイトなどの巻きものであったり、いわゆるi字系がこれに属する代表的なルアーです。
これらのルアーは、一回のキャストの間に一定のアクションが連続し直線的に引いてくることができます。
それにより多くのバスや離れたバスに効率よくアピールが可能になるのがこれらのルアーのメリットのひとつです。
ハードルアーだけでなく、ワームのズル引きも連続性に当てはまります。
一定のスピードで引いてくることにより継続的にバスを引きつけることができるというわけです。
不規則性の高いルアー
トップウォーターやジャークベイトにおけるポーズの間隔やメタル系のリフト&フォールは不規則性の代表です。
前述した連続性のルアー、クランクベイトがカバーを抜けたり、ボトムに当たるなどしてヒラを打つ、これも不規則性が加わった瞬間といえます。
この不規則性がなぜ必要なのか。
連続した動きには反応しない、追うのをやめるなどがその理由です。
ワームのさまざまなリグはこの不規則性・連続性を併せ持ったものが多いです。
ストレートワームのノーシンカーワッキーを例に挙げると、
フォール中はゆらゆらと連続した動きでフォールします。
そこからボトムに着けば不規則性のあるアクションに変化します。
そして、バイトが起こりやすいのは連続性の中に不規則性が発生した瞬間に多くみられます。
この連続性・不規則性を整理して考えることが、より能率のいいルアー選びの近道になります。
オリキン式おかっぱり論
ボートのイメージが強い折金さんですが、本書にはおかっぱりについても書かれています。
確率論からシーズナルパターン、ロッドの選び方など書いてありますが、ここでは「観察力」と「優位性」について触れさせてもらいます。
観察力
おかっぱりで得られる情報は目視に頼ったものがほとんどです。
目に見えるストラクチャー、偏光グラスで見える範囲の水中。
魚探など使えませんので限られた情報しかありません。
そこで大事になってくるのが大きな変化と小さな変化です。
大きな変化とは、橋脚などの人工物がまず挙げられます。
こちらからよく見えるものは水中でも存在感があり、バスもそこに依存しているかも知れません。
また、航空写真などを活用してショアラインの変化や凹凸を把握するのも大きな変化と言えます。
小さな変化は、わずかに見える杭などが挙げられます。パッと見て気が付きにくい小さなものです。
こちらは、水中の存在感も小さいのでバスの依存度がそこまでではない可能性は否めません。
とはいうもののよく釣れる場所というのは、この大きな変化と小さな変化が複合的に合わさったところがほとんどです。
優位性
ここでの優位性というのはボートと比べて優位な点というものです。
まずは岸からの傾斜に対して浅くなる方向にルアーを引けるという点です。
これにはふたつのメリットがあります。
ひとつは、バスがエサを追い詰める向きで違和感なく食べさせられる。
もうひとつは、ラインをボトムに沿わせてルアーの存在感を消しやすい点です。
優位性が最も生きる場所としては岸際です。
ボートで釣りをする人も岸際を狙うことが多いのは岸際のバスが釣りやすいからに他なりません。
同じ場所にキャストが可能であれば、おかっぱりの方が立ち位置や安定性などさまざまな点で優位です。
主戦場は岸際。
この言葉は胸に刻みたいと思います。
まとめ
今回は「オリキン式 バス釣りを能率化する68のメソッド」を紹介させてもらいました。
釣りの確率・能率について少しは伝わったでしょうか?
本書には詳しい解説がありますので読めばさらに理解が広がります。
他にもバスの生態や知識、地形やカバーについて、タックルの選び方、上達のステップからトーナメントのことまで書かれています。
どれも有益な内容になっておりますので、ぜひ読んでみてください!合間にあるコラムも面白いです。
今から使える思考法を手に入れて能率的にバスを釣る確率を高めましょう!
この記事が少しでもあなたの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!